子供が川崎病に?!川崎病はどんな病気なの? | インコやオウムの色々な事 + 川崎病 子供 blog

子供が川崎病に?!川崎病はどんな病気なの?

今から数年前、子供のぴみさんが「川崎病」という病気に罹りました。

初めて病院から「川崎病です」と言われた時、川崎病という名前は聞いたことがありましたが、実際にどんな病気なのかは良く理解していませんでした。

そして、どのくらいの入院期間になるのか、どのように治療をしていくのかも、全く分かっていませんでした。

私にとってぴみさんは初めての子供ということもあり、ぴみさんが産まれた時期に、子供の病気の症状や治療の仕方などが色々と載っている育児書を購入して、時間がある時に読んでいたのですが、そこには川崎病も載っていたので名前は知っていました。

そして、どんな病気なのか、症状や治療の仕方なども載っていたので読んでいたのですが、実際に、私や私の家族に川崎病に罹った事がある人が居なかった事や、内容が難しい病気という事もあり、説明を読んでも実際には良く理解できていませんでした。

そして、インフルエンザやノロウイルスのようにポピュラーな病気ではないので、多分罹らないような気がする…と、どこか現実的ではない気持ちを持っていたように思います。

まさか自分の子供が川崎病に罹るなんて、その時は思ってもいませんでしたが、実際に罹ってみて、入院、治療をしてみて思ったことは、今の時代なら、現代の医療なら、そこまで恐ろしい病気ではないということが分かりました。

人によって症状は軽度から重度まで様々ですが、川崎病を治療しないでほおっておくというような事が無く、ちゃんと病院に掛かれば、長い期間入院をしないといけないとか、生命に関わる病状になるという事は、今の医療ではほとんど無いように思います。

では、川崎病は少し難しい病気ですが、どのような症状や特徴があるのでしょうか?

川崎病はどんな病気なの?

川崎病は、別名「小児急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群(MCLS)」と言います。

この様な名前を見ると、とても難しくてどのような病気なのかピンと来ませんが、簡単に言うと、全身の血管が炎症を起こしてしまう病気です。

そして、全身の血管が炎症を起こす事で、色々な症状が体に出てきます。

川崎病の症状とは?

川崎病に罹ると、体の様々な場所に特徴的な症状が何点か出てきます。

① 急に高熱が出る。

② 首のリンパ腺が両方または片方腫れる。腫れる大きさは症状の重さや人によって違います。

③ 胸、お腹、背中、腕などに色々な形の赤い発疹が出る。

④ 両目の白い部分が赤く充血する。

⑤ 唇が赤くなる。舌が赤くなりブツブツしてくる。(いちご舌)

⑥ 川崎病の症状が出始めた頃は手や足が赤く腫れる。そして、病気から回復してくると手や足の皮が剥けてくる。

⑦ BCGの予防接種をしてから2年以内だと、注射をした部分が赤く腫れる事がある。

上に書いたような症状が5つ以上あると、川崎病と診断できるそうです。

そして、上に書いたような症状が5つ以上揃っていなくても、川崎病の特徴的な症状が出ていると判断した場合には、川崎病と診断されることもあります。

この様な場合を「不全型川崎病」と言います。

川崎病で1番気を付けないといけない事は合併症!

川崎病は、全身の血管の炎症を起こすことによって色々な症状が出てくる病気ですが、1番気を付けておきたい事は「冠動脈瘤(かんどうみゃくりゅう)」という合併症です。

冠動脈というのは、心臓の筋肉に血液を送っている血管の事を言います。

冠動脈は心臓の右側と左側にあるのですが、川崎病によって全身の血管に炎症が起きた時、冠動脈の血管に強く炎症が起こってしまうと、血管が血圧に耐えられなくなってしまい、その事によって血管が広がって瘤(こぶ)のような形になってしまうことがあります。

血管に瘤ができた場合、予後良好で正常化することもありますが、後遺症として残ってしまうこともあり、将来、心筋梗塞や突然死などのリスクが高くなることがあります。

この様な症状をなるべく回避するには、早期発見早期治療が良く、川崎病を発症してから5日目迄に診断、治療に入れる事、7日目までには、治療によって解熱、症状がある程度落ち着く事が良いと言われています。

どんな検査をするの?

まずは血液検査をして、どれだけ炎症を起こしているかを検査します。

そして、心臓に雑音がないか、冠動脈瘤がないかなどを心臓のエコーで検査します。

その他はレントゲン、尿検査等をします。

川崎病の治療方法は?

川崎病に罹った場合、基本的には入院をすることになります。

そして、ガンマグロブリン製剤という点滴を大量にすることで川崎病の症状を抑え、冠動脈瘤やその他の合併症になるリスクを最大限に減らす事が目標です。

入院後、ガンマグロブリン製剤を点滴した方の約80%が解熱するそうです。

ガンマグロブリン製剤を点滴しても解熱しなかったり、1度熱が下がってもまた上がってしまう事があった場合には、ガンマグロブリン製剤を追加する方法以外にも、いくつかの治療方法があり、どの様な治療をするのかはその時の様態によって変わります。

そして、血管の炎症からくる血栓(血液の詰まり)を防ぐために、血液をサラサラにするアスピリンという薬を、入院時や退院してから一定の期間毎日飲む事になります。

退院してからは?

川崎病の入院期間は、特別な事がない限りはそんなに長い期間にはならないと思います。

何事もなければ1ヶ月前後には退院できるのではないでしょうか。

ちなみにぴみさんは2週間で退院できました。

退院後は、川崎病が全て治って終わりという事ではなく、通院と処方された薬を飲む事が待っています。

薬には副作用があり、風邪を引きやすくなったり、血が止まりにくくなることがあるので、処方された薬の種類によって日常生活で気を付けることが必要になります。

通院は、初めのうちは1週間後、その時に何も問題がなければ1か月後、3か月後、半年後、1年後、5年後と、徐々に通院するまでの期間が空いていきます。

そして通院を無事に終える日は人によって様々ですが、数年後に通院を終えることになります。

このように1度川崎病に罹ると、退院した後も長い通院生活が始まることになります。

と言っても、通院の間隔が半年に1回、1年に1回のペースになってくると、処方される薬も無くなってきますし、頻繁に通院をするわけではないのでそこまで大変ではないです。