インコやオウムが自分の羽を抜いてしまう理由は?
インコやオウムが、自分の羽を抜いてしまうことを、毛引き症と言います。
自分の羽を抜いてしまったことで、皮膚が見えてしまったり、くちばしが届かない顔の羽だけが残っていたりします。
毛引き症の症状が酷くなってくると、今度は、自分の皮膚をくちばしで傷つけて、出血してしまう自咬症(じこうしょう)になる場合があります。
毛引き症は、症状が見つかった時点ですぐにインコが診れる病院に連れて行き、原因をなるべくはっきりさせて、しっかり治療をすることで治る可能性があります。
ですが、毛引き症を長い間放置していると、癖になりやすく、完治させるのに時間がかかる場合があります。
そうならない為にも、気づいた時点ですぐに病院に連れて行くようにしましょう。
毛引き症になる原因は、色々あります。
原因を早めに取り除いてあげることが大事です。
ストレス
毛引き症の原因は、ストレスが多いと思います。
例えば、毎日飼い主さんと遊んでいたのに、最近かまってもらえなくなった、誰もいない部屋に置かれるようになった、相性が良くない鳥との同居、外敵(猫、カラスなど)が近くにいるなどです。
まずは、インコやオウムが日常的に感じているストレスを見つけてあげて、早めに取り除いてあげましょう。
そして、インコが診れる病院で診てもらうようにしましょう。
皮膚の過度の乾燥
皮膚が乾燥することで、毛引き症になってしまうこともあります。
乾燥する季節は、水浴びをさせてあげましょう。
水浴びが嫌いな子でも、ケージの少し離れた上の場所から、霧吹きで雨のように少し水をかけてあげると良いと思います。
寄生虫
羽に寄生虫が付いている場合は、インコが気になって羽をむしったり、ちぎったり、抜いたりすることがあります。
また、腸内に原虫がいたり、体の中に寄生虫がいることで、毛引き症になる場合もあります。
栄養障害
普段の栄養状態が良くない場合にも、毛引き症になる場合があります。
普段の主食は、ペレット、殻付きのシード、インコやオウムの種類に合ったおやつ、青菜、緑黄色野菜、毎日取り替えた新鮮な水、ボレー粉、カトルボーン、塩土など、栄養バランスの取れた食事を意識するようにしましょう。
始めから殻が剥いてあるむきエサは、栄養が少ないので、普段のエサで使っていると、栄養不足になります。
なので、むきエサは特別な理由の時だけ使うようにしてください。
その他の原因
その他にも、様々な原因で毛引き症になります。
- 外傷
- 腫瘍
- ホルモンバランスの乱れ
- アレルギー
- 中毒
- 皮膚の脂肪沈着
- 感染症
- 羽毛に付着物が付いている
などです。
ここに書いてあること以外でも、毛引き症になる原因があるかもしれません。
その子の様子を良く見て、心配な場合は、病院で診てもらいましょう。
毛引き症を予防する方法は?
毛引き症を予防する方法は、心身共に普段から健康的な生活を送ることだと思います。
新鮮で栄養バランスの取れた食事、日光浴、水浴び、適度な運動、規則正しい時間に就寝起床、精神的なストレス(猫、カラスなどの外敵、飼い主さんとの関係、相性が良くない鳥との関係、ケージの置き場所など)に気を付けるなど、普段の日常生活を、より良い時間にしていくことが、予防に繋がっていくと思います。