入院してから1週間が経ち、シャワーにも入れるようになり、順調に回復をしているぴみさん。
3食の病院食も相変わらず毎回残さないで食べてくれています。
熱も毎日平熱で、定期的な採血の検査結果も特に異常はなく、順調に回復しているとの事でした。
入院初日に大体入院期間は2週間くらいと言われていたので、このまま順調にいけば、後1週間くらいで退院できる感じです。
朝早めにぴみさんに会いに病院に行くと、いつも病室の窓からぴみさんの登校班が学校に行くところが見えます。
もう少しでぴみさんが登校班の列に並んで学校に復活できるようになるかな。
2週間で退院出来るように頑張らないと!!
早く学校の世界に戻してあげることがぴみさんにとって1番大事な事だから。
そして、入院して10日を過ぎた頃だったと思います。
朝巡回に来てくれた先生が、点滴を取っても良いかなと言ってくれました。
「ぴみさん!今日から点滴外せるみたいだよ!!」
「本当に??やったー!!」
大部屋の病室だったので大きな声は出せませんでしたが、ぴみさんと私はとっても喜んだことを覚えています。
たかが点滴で?と思う方もいるかもしれませんが、点滴は血管にずっと針が刺さっている状態で何日も過ごすので、本当に痛いです。
そして、点滴を引っかけておくキャスターが付いたガラガラがあり、トイレや歯磨きや何処に行くにも、ガラガラと一緒に行動をしなくてはいけないんです。
点滴の管が絡まることもあり、とってもわずらわしいです。
そして、点滴を卒業することによって、シャワーに入るときに防水テープでテーピングをしなくてすむようになります!
あのテーピングの痛みから卒業できたのです!
そして早速看護婦さんが点滴を外しに来てくれました!
やっと点滴から卒業できる!そして、点滴が外れるという事は、点滴をしなくても良いくらいに体調が良くなってきているという事なので(ぴみさんの場合は)、ここまで回復できたことをとても嬉しく思いました。
無事に点滴を外すことができて、針もテープも管もガラガラも何も無くなったぴみさんの手を見て私はビックリしてしまいました…
ぴみさんの手がグローブに近いくらいに腫れていたのです。
点滴の影響で腫れたのだと思います。
初めて見る手の腫れは結構衝撃的で痛々しかったです。
「この手の腫れは治るの??」
不安そうにぴみさんが私に聞いてきました。
「勿論治るよ!今すぐではなくても少しずつ元の状態に戻るから大丈夫!」
「本当に?治る気がしないんだけど!」
ぴみさんは不安そうでしたが、この後手の腫れは、日に日に順調に引いていきました。
残る目標は退院だけか。
やっとここまでたどり着いたね…