インコは人間のように手があるわけではないので、くちばしを手の代わりのように使う事が良くあります。
くちばしで何かを噛む時には、反抗的になって噛む以外にも、遊びで噛む、物を確認する意味で噛む、スキンシップで噛む(甘噛み)などがあり、日常の生活をしていく上でインコにとって噛む行為は必要であり、噛んで確かめたり確認をする事で周りにある様々な情報を得ているんです!
なので、噛む事は好奇心旺盛で良い事なのですが、それなら家にあるものを何でも噛んで良いと言う事にはなりませんよね!
「これは噛んじゃダメだよ!」と1つずつ説明していくのは大変ですし伝わりづらいので、放鳥をする前には噛まれたくない物は全て隠しておきましょう!
そして、人の手を甘噛みではなく本気で噛む事は止めさせる必要があります。
体が小さいセキセイインコでも、本気で噛まれるととても痛いですし、流血する事もあります。
噛むのが癖になってしまうと、人間の方も怖くなってしまい、ケージから出さなくなってしまったり、愛着が無くなってインコと距離ができやすくなってしまいます。
そうならないためにも、なるべく早い時期から噛み癖をつけない工夫やしつけをしていきましょう。
飼い主の方が立場が上だと教える
インコは、人間の言葉でしつけをしようとしても言葉の意味をちゃんと理解する事は難しいです。
優しい言葉で話しかけたりコミュニケーションをとる事はとても大事ですが、言葉だけではなくて行動でも教えていく必要があります。
インコは、高い所に行くほど自分は優位だと感じるようです。
自分の目線よりも上に人の目線があれば、人の方が優位と感じ、自分の目線よりも下に人の目線があれば、自分の方が優位と感じます。
自分の方が優位と感じると色々な問題行動が出やすくなり、インコの扱いやしつけが大変になっていきます。
人間の方が立場が上だと言う事を普段から教えるためには、人の目線よりも上にインコの目線を持っていかないようにする事です。
手に乗せてスキンシップをとる時には必ず自分の目線の下にインコを持っていきましょう。
噛み癖が気になる場合は、人間の肩にインコを乗せないようにしましょう。
肩に乗ってきたらすぐに手に乗せて自分の目線の下に持っていきます。
人間の頭の上にもインコを乗せないようにしてください。
インコの目線は人間の目線よりも常に下を日頃から心がけてください。
気をそらす
インコが噛みそうになった時には、おもちゃ、おやつ、好きな野菜をあげたり、コミュニケーションをとって、噛む事よりも楽しい事があるよ!と教えてあげて気をそらしてあげましょう。
そして、普段から思いっきりかじれるおもちゃやかじり木をケージの中に入れておくと良いですね!
インコに噛まれた時の対処法は?
インコに本気で噛まれた時は、冷静に対処しましょう。
短い言葉で「いけない!」と強めに言います。
インコが噛むのを止めてくれたら怒るのを止めて「えらいね!」と誉めてあげます。
噛むのを止めない場合は、インコの顔に「フゥー」と短く息を吹きかけます。
息を吹きかけるとインコはくちばしを放してくれます。
噛むと嫌な事が起こる、噛んでも楽しくない、飼い主さんに怒られた経験をする事で、少しずつ人に噛む事をしなくなると思います。
そして、すぐには改善されないかもしれませんが、根気強く接していくようにしましょう。
そして、怒る時には体罰はしないでください。
人間に不信感が募って信頼関係が崩れるだけで効果はありません。
そして、噛んだ時ではなくて、少し経ってから怒るのも意味がありません。
インコはなんで怒られているのか分からないですし、信頼関係が崩れやすくなります。
インコを怖がらない
インコを触ることに慣れていない場合は、インコを触ろうとする時に、「噛まれたらどうしよう!」「なんか怖いな!」と思うかもしれません。
恐る恐る手を出すけど、やっぱり触るの止めようかなと躊躇したり、インコの前で手を止めていると、人の気持ちを察知して、インコも人を怖がるようになります。
そのような気持ちでいるとインコに噛まれやすくなってしまいます。
初めは慣れないと思いますが、怖がらずに堂々とインコの足に指を持っていった方が、躊躇しているよりは噛まれづらいです。
噛み癖のある子はそれでも噛んできますが、気にせずに指に乗っけてしまった方がやはり噛まれづらいです。
そのようにして少しずつ慣らしていく事も必要なんですね。
まとめ
インコが噛む行動をするのには、必ず意味があります。
なんで噛もうとしているのか、インコがどういう考えなのかを知る事はとても大事な事です。
インコのしつけは、若い時期からやる方が効果がありスムーズにしつけができると思いますが、そうでない場合でも、今のお互いにとって良い関係を作れるように根気強く接していく事が大事ですね!