卵詰まりになってしまったら?
卵詰まりは、別名卵秘(らんぴ)とも言います。
この病気は、インコのお腹に卵があるのに、様々な理由で卵が詰まってしまい、産卵ができない状態の事を言います。
卵詰まりは致死率が高く怖い病気なので、早期発見早期治療をすることがとても大事になってきます。
では、もし卵詰まりになってしまった場合どうすれば良いのでしょうか?
卵詰まりをしているインコの様子や症状は?
インコの様子に異変を感じたら、お腹を確認してみましょう。
お腹の羽をかき分けてみて、膨らんでいないか、指でさわると卵が触れるか、卵が皮膚から透けて見えるかなどです。
卵詰まりをしている場合は、食欲が無くなり羽を膨らませて、ケージの隅や巣箱の中などでじっと苦しんでいるようになります。
そして、総排出腔(そうはいしゅつこう)と言って、卵が出る所と糞が出る所が同じ場所になるので、卵が詰まる事で糞も詰まって出なくなる事があります。
または、飲み水を多く飲む場合もあるので、水分の多い糞をするようになる事もあります。
そして、呼吸が速くなったり、嘔吐や痙攣をする事もあります。
症状が軽い場合は?
元気があり、食欲もあり、糞も出ている場合は、症状はあってもまだ軽い状態だと思います。
このような場合は、インコの羽が膨らまなくなるまで、温度で言うとケージの中の温度が30℃位になるまで、暑めに保温をすることで、自力で産卵ができる場合があります。
この時、自力で産卵ができない場合はなるべくその日のうちに病院に連れていく必要があるので、気づいた時点ですぐに保温をしてください。
自力で産卵ができない場合は?
保温をしても自力で産卵ができない場合は、様子を見ないで、すぐにインコが診れる病院に連れていきましょう。
なるべく卵詰まりに気づいた日に病院に行くようにしてください。
どうしても都合がつかない場合は、その日は保温をしっかりして、次の日の朝一など早い時間に病院に連れていきましょう。
病院に連れていく時も、ホッカイロや湯たんぽなどで保温をして連れていくようにしましょう。
そして、病院で卵を出してもらいましょう。
卵が柔らかい場合は、手術をして取り出す事もあります。
素人判断で卵を出そうとすると、お腹の中で割れてしまったり、他の臓器を傷つけてしまう事があり、命の危険があるのでやらないようにしてください。
そして、オリーブオイルなどをお腹に塗って、滑りを良くして卵を出そうとする方法があるようですが、オイルを塗ったり飲ませたりしても効果はありません。
素人判断で余計なことはしないで、保温をして速めに病院に連れていきましょう。
まとめ
卵秘(らんぴ)、 卵詰まりになってしまったら、
- 食欲もあり、元気もあり、糞も出ている場合は、暑めに(30℃位)保温をすることで、自力で産卵ができる場合がある。
- 自力で産卵ができない場合は、その日のうちに病院に連れていく。
- どうしても都合がつかない場合は、その日は保温をしっかりして、次の日の朝一などなるべく早い時間に病院に連れていく。
- 病院に連れていく時も保温は忘れずに。
- 素人判断でオリーブオイルなどをお腹に塗ったりしないこと。
でした!
卵詰まりは、致死率が高い病気です。
様子を見ることはしないで、とにかく速めに病院に連れて行くようにしましょう!