インコが体を痒がっている事が良くある場合は?
インコは、ワクモやトリヒゼンダニなどの寄生虫が体に付くと、体を痒がって、ケージの網や止まり木などに、くちばし、鼻、足など、痒いところを擦り付けたり、自分の羽を噛みちぎったりする行動に出ます。
また、夜中にパニックになる理由がないのに、急に騒ぎ出したりします。
この場合は、ダニが原因かもしれません。
インコにとって体が痒いことは、精神的にとてもストレスになります。
症状に気づいた時点で、すぐに病院で診てもらうようにしてください。
病院で専用の薬を出してもらい、治療することが大事です。
疥癬(かいせん)
トリヒゼンダニが、インコの皮膚の中に空洞を作って寄生するダニです。
トリヒゼンダニに感染すると、痒くて落ち着きがなくなります。
体の痒いところを、ケージや止まり木などに擦り付けたり、足踏みをするようになります。
そして、くちばし、足などの皮膚の表面が、白く粉を吹いたような状態になり、その部分を良く見ると、トリヒゼンダニが開けた細かい穴が見えるそうです。
酷くなってくると、くちばし、鼻、爪などが変形してきて、エサが上手く食べられなくなったり、見た目にも良くない状態になります。
病気を治すには、インコが診れる病院で診てもらい、専用の薬を使ってしっかりと治すことです。
医師の指示に従って、しっかり治していきましょう。
ワクモ症
ワクモは、鳥の血を吸うダニです。
ワクモの特徴は、夜になると行動的になり、鳥の血を吸いに来ます。
なので、夜中になるとインコが騒ぎ出し、パニックになることがあります。
朝や昼間は、鳥の体から離れて、ケージの隅や、止まり木の隙間、ケージのカバーなどに隠れています。
ワクモを駆除する方法は、ワクモが昼間に居ると思われるケージやケージのカバー、止まり木などを、ワクモが居なくなるまで何回か熱湯消毒をしてください。
熱湯消毒を数回繰り返すことで、ワクモがいなくなります。
ケージの中に巣箱がある場合は、新しいものに変えてください。
他の鳥に移りやすい
トリヒゼンダニや、ワクモなどの寄生虫は、他の鳥に感染しやすいです。
複数インコやオウムを飼っている場合は、病気が治るまで、接触を避けるようにしてください。
病気の鳥と同じケージで他の鳥を飼育していた場合は、他の鳥に移っている可能性があるので、病院で診てもらうのが良いと思います。
普段から清潔にすることが大事
普段から、ケージや、インコの身の回りのものは清潔にするようにしてください。
特に、露時期はジメジメしてカビが生えやすいので、ケージ、止まり木、エサ入れなどをしっかり洗って掃除をしましょう。
バランスの良い食事
免疫力をつけるためにも、普段からバランスの良い食事を意識しましょう。
青菜や緑黄色野菜を、毎日あげてください。
エサは、殻付きのエサか、ペレットが良いです。
日光浴と水浴び
インコの健康を保つためにも、定期的に日光浴と水浴びをするようにしましょう。
日光浴は、骨、嘴、爪、卵などに必要なビタミンD3を合成するために欠かせないことです。
水浴びは、体の汚れやダニを落としたり、ストレス解消リフレッシュになります。
水浴びは、嫌がる場合は無理にする事はできませんが、ケージにいるときに、霧吹きで上から雨のようにやさしくかけてあげて様子を見てみましょう。