オカメインコを逃してしまった体験談! | インコやオウムの色々な事 + 川崎病 子供 blog

オカメインコを逃してしまった体験談!

迷子になってしまったインコを探すのはとても大変!!

1日目 オカメインコさんを逃してしまった日

ある日の朝、仕事が休みでお酒の入っていた旦那がインコのケージを掃除していました。

私はその時何をしていたかははっきり覚えていませんが、子供を学校と幼稚園に送り出し、洗濯などをしていたような気がします。

そして、お酒の入っていた旦那はやはり詰めが甘く、網戸が開いていることに気がつかずにケージを掃除し、そのついでに放鳥を始めてしまったようです。

そして…当たり前の事ですが、オカメインコさんが何かの拍子に広大な外の世界へ飛んでいってしまいました……

その瞬間を私は見ていないのですが、オカメインコさんがいないと酔っている旦那が言い始めました。

そして網戸が開けっぱなしの事に気がつき、夫婦で言い争いになり、すぐにベランダから外を見回したのですが、勿論見当たりません。

羽もしっかり切ってあったわけではなかったので、ある程度の距離は飛べる状態でした。

ただ、元々しっかり切っていた羽が何本かのびていて、3本くらいは切れている状態だったので、野生のようにすごく遠くまでは飛べる状態ではありませんでした。

これが唯一の救いだったのかもしれません。

羽がすべて生え揃っていると、オカメパニックになりとんでもない距離をあっという間に飛んでいってしまう可能性があるからです!

うちはマンションなのですが、姿はどこを探しても見えないのですが、声は定期的に聞こえてきました。

そして、自分の意思でマンションから離れていないような感じもしたのです。

350世帯ある広いマンションなのですが、その屋上なのか、マンションの公園の木に隠れているのか、どこか違う家のベランダにいるのか、渡り廊下辺りにいるのか……

声は聞こえるのですが、いくら探しても姿を見つける事はできません。

朝に逃してから昼…夜…

虫取網をもって探し回りましたが、とうとう1日目が終わってしまいました。

オカメインコさんを逃して2日目

朝起きて、早速窓を開けて声を確認します。

やはり、昨日と同じで声は聞こえます。

旦那は朝早くに管理人さんに頼んで事情を説明し、特別に屋上に入れてもらって探し回ったようですが見当たらなかったそうです。

管理人さんがとても優しい方で、お忙しいのにお騒がせさせてしまって本当に申し訳なかったですし、感謝致します。

そして、2日目になると気持ちも焦ってきますし、諦めの気持ちも出てくるのですが、ここで諦めてはいけないと何としてでも見つけるしかないと強い気持ちをもって見つける事だけを考えて行動していました。

旦那はやはり虫取網をもって声が聞こえる方を探し回った1日でした。

そして昼になり夜になり…

とうとうこの日も見つけてあげることができなかったのです。

旦那は仕事の休みは明日まで。

旦那はすばしっこく足が早いのと、小さい頃から虫が大好きで虫取網の扱いも上手だったのでなんとか旦那に見つけてほしかったのです。

私は基本的に虫が大嫌いで、虫取網なんて人生で触ったことは数回程度ですし、虫取網で虫を捕まえたことも多分今までの人生の中で無かったと思います。

そして足も遅く運動は苦手。

万が一オカメインコさんを見つけられたとしてもうまく捕まえられる自信がありませんでした。

弱っていたりして動きが鈍くなっていたら捕まえられますが、オカメパニックになっている状態をうまく捕まえるのは至難の技です。

明日見つからなかったらアウトかもしれない…

私も子供の世話や買い物などがあり、旦那も仕事が始まれば1日中探すのは不可能です。

タイムリミットは明日まで。

私の中ではそう思っていました。

オカメインコさんを逃して3日目

今日が旦那が休みの最後の日!

この日に探せないとオカメインコさんの命が危ないと旦那も私も分かっていました。

そして3日目もいつも通り声は聞こえます。

オカメインコさんはやはりあえてマンションから離れていないように思えます。

「私はここにいるんだけど、ここは私の住んでいる建物だよね?ここから私はどうすれば良いの?」

そんな感じに聞こえました。

それなら私たちの前に姿を表してよ!私たちの前に来ないと見つけられないよ!って言いたかったけど、オカメインコさんにとっては初めての広大な広い外の世界!

そこまでは難しかったのだと思います。

朝が終わり昼が終わり、何で私たちの前に来てくれないの!声は聞こえるのに!!どうしようもなく悔しくなり、諦めきれない気持ちが溢れてきて、旦那と「どうしよう?どうしたら良いんだ?」と焦っていると、突然「ギャーギーガッガッギャー」という叫び声が聞こえました!

パパ!!!変な声が聞こえる!!5階の廊下にいるよ!!!

私が玄関を開けて声の方を見ると、マンションの廊下でカラスに突っつかれて襲われているうちのオカメインコさんが叫び声をあげていました。

さあ待ってました!パパの出番です!

物凄い勢いで虫取網を持って5階の廊下に走っていき、間一髪オカメインコさんを助けること、そして見つけることができました。

その下の階には、やはり虫取網を持ったマンションに住んでいる存じ上げない方だったのですが、毎日のオカメインコの声を聞いていて、なんとか助けてあげようと思ってくださっていた方なのかもしれません。

私たちが助けた姿を見て安心して家に戻っていかれました。

本当にお気持ちだけでなく行動にも移していただいてそれだけでも感謝の気持ちでいっぱいです!

お忙しい中御協力していただき本当にお騒がせ致しました。ありがとうございます。

見つかったきっかけはカラスさん!

私は鳥さんは基本的に大好きなのでカラスさんを責めるつもりは全くありません。

野生の世界でチークパッチ(ほっぺにある赤い模様)のある見たこともない鳥がさまよっていたら突っつきたくもなるでしょうし、お腹がすいていたのかもしれません。

野生のカラスさんからしたら当たり前の事ですし、逃したこちらが悪いのですから、カラスさんは悪くありません。

むしろ、カラスさんのお陰でうちのオカメインコさんが見つけられたようなものです。

感謝をしなければならないのかもしれません。

カラスさん、居場所を教えてくれてありがとう。

帰ってきたオカメインコさんは…

3日目のもうすぐ夕方になり暗くなる絶望的な時間が来る少し前に、カラスさんに襲われたお陰で、尋常ではない悲鳴が聞こえてきて居場所が特定でき、間一髪無事に見つけて家に帰ってくることができました…

とっても疲れた3日間…

ですが、虫取網に入ったオカメインコさんの姿を見て胸にあった嫌なざわざわ感や心配事はなくなり、3日ぶりに会えた嬉しさ!生きていてくれた嬉しさ!何故かマンションから離れなかった賢さ!

とにかく嬉しいの一言でした!

そして、ケージに戻してみると、止まり木には止まれる、ご飯も食べれる、お水も飲める、体の状態は特に弱ったり衰弱した様子はありませんでした!

ですが、カラスさんに襲われたキズが物凄かったです…

多分予想ですが、足で体を押さえつけられて動けない状態にされて、何故か左目の回りをくちばしで突っつかれていて、左目の回りが広範囲に禿げていました。

羽をむしり取られていて、出血も少ししていたと思います。

あと数秒遅かったら目玉をくりぬかれていたかもしれないですね…

ペットの鳥が自然界で生き残れるのは稀

この話を聞いてもわかるように、ペットの鳥が自然界で生き残れるのは稀です。

ほとんどは、餓死か襲われるか補食されるかが現実なのです。

うちのオカメインコさんはこれでもとってもとっても運が良かった方だと思います。

とんでもなくズタボロな姿になって、とてつもない恐怖を味わったけど、家に帰ってこれただけでもとても運が良かったのだと思っています。

さいごに

鳥を育てるって簡単なわけがない!!と改めて思い知らされた事件でした。

鳥を育てるのはとても難しい事もあるし、色々なことが起こります!

やはり子供を育てているのとあまり変わらない感じがしますね!

もう二度とこんな思いはしたくないです。

インコと網戸は切っても切れない問題ですね。

あの日以来網戸や窓の戸締まりにはピリピリするくらい気を付けているつもりです。それくらい油断禁物なんです!

こんな私が言うのもなんですが、皆様も網戸の閉め忘れには十分ご注意を!!