インコが卵を産む前兆は?
インコはメスのインコであれば、ペアがいなくても産卵をすることがあります。
特に、人間に育てられている場合は、精神的な安心感や部屋の温度管理が整っていることが多く、飼育環境が比較的快適な場合が多いので、1羽でも産卵をすることは多いと思います。
初めての産卵の場合、いつも通りケージを見てみると卵がケージにあり、それを見た時に初めて卵を産んだと気づいてビックリすることがあります。
そして、今までオスだと思ってたのにメスだったんだ!と性別がハッキリと分かるきっかけにもなりますね。
このように初めての産卵の場合だと、なかなか変化に気づけなかったり、いつもと違う様子には気づいていてもそれが何を意味しているのかが分からなかったりしますが、何回か卵を産む姿を見ていると、卵を産む前の前兆や変化に気づき始めてくることがあります。
では、産卵をする前兆や変化にはどのような事があるのでしょうか?
大きい糞をする
インコが卵を産む前兆として分かりやすいのが、大きな糞をすることです。
大きな糞は、別名「ため糞」とも言われています。
産卵時期ではない普段の生活の中でもため糞をする事はありますが、産卵時期になると大きな糞をする回数が明らかに増えるので、普段のため糞との違いは分かりやすいかもしれません。
インコには、「総排出腔(そうはいしゅつこう)」というのがあり、卵をだす場所と糞を出す場所は同じなんです。
その関係によって、産卵時期になると大きな糞をするようになるそうです。
ケージの隅にこもるようになる
ペアの場合産卵時期になると、メスが巣にこもるようになります。
そして、巣箱や紙を噛って巣の材料にする行動をとります。
1羽の場合では、ケージの中に巣箱が無くてもケージの隅やエサ入れの下にこもるような行動をとったり、普段以上にかじり木や止まり木を齧ったりします。
コザクラインコの場合は、紙を細長く切って背中の羽毛に挟む行動をよくとるようになります。
下腹部が膨らんでくる
産卵が近づいてくると、体型にも変化があります。
パッと見る感じではあまり変化に気付かないかもしれませんが、よく見ると全体的に少しふっくらしたような感じになります。
実際には、卵管が骨盤が広がって大きくなることで、胸骨、下腹部が大きくなり、ふっくらした印象になるようで、この時期には体重も増えます。
産卵時期に気を付けること
いつもと様子が違う、産卵時期に入ったかもしれないと気づいたら、トラブルが起こることなく産卵できるように栄養面やストレスの面、温度管理に気を付けましょう。
無事に産卵が終わったら、無精卵だから必要ないとすぐに卵を取らないようにします。
無精卵でもインコにとっては大切な卵ですし、産み足しを防ぐためにも、産卵が終わってから大体10日間位は満足いくまで抱卵させてあげましょう。
もし、産卵に時間がかかっていたり、なかなか卵が出てこない、ケージの隅でうずくまって膨れているなど気になる様子がある場合は、産卵に関わる病気の可能性もあるので、すぐに病院に連れて行くようにしましょう。
まとめ
インコの産卵は、成長した姿を見れて微笑ましくもありますが、体にとても負担がかかってくるので、一歩間違えると命の危険があり油断はできません。
発情や産卵に関わる恐ろしい病気にならないように、普段から栄養面など注意深く気にかけてあげましょう。
そして、発情過多は無駄な体力を使い体が弱ってしまったり病気の原因になるので気を付けましょう。