インコの骨折!対処法、症状は?
インコの事故には様々な物がありますが、骨折もその中の1つです。
骨折やその他の事故はやはり放鳥時間に起こることが多いですが、ケージの中でも起こることはあります。
実はインコの体は、いつでも素早く飛べるように身軽に作られています。
エサを体の中に貯めておくと体が重くなってしまうので、1日に何回も糞を排泄することで身軽さを保っているのもその理由ですね。
そして、骨の作りも体が身軽になるようにできています。
インコの骨の作りは、骨の中が空洞になっていて軽量化された作りになっているんです。
そして、強度を備えるために空洞の部分に柱のようなものが交差している作りになっています。
このように軽量化されたおかげで、骨の重さは体全体の約5%程と言われています。
体が軽くなり、素早く飛び回れる事はインコにとってとても良いことですが、やはり、いくら柱のようなものが交差して強度を保っていると言っても、骨の中が空洞になっているので、その分弱く、折れやすいです。
なので、色々な場面で乱暴に扱わずに慎重に優しく接していく必要があります。
インコの骨折の症状は?
脚を骨折した場合は、痛そうにして片足を浮かせていたり、止まり木に止まっていても片足を浮かせていて、止まり木を握る事ができません。
翼を骨折した場合には、いつもより翼の位置が下がっていたり、不自然な方向に向いていたりします。
痛みがあるので、羽を広げたり飛ぶことができなくなります。
骨折した部分は、出血、内出血、腫れが出ることもあります。
インコが骨折してしまったら?
もしインコが骨折してしまったら、まずは安静にさせてください。
どこをどのように骨折したのか細かく見たくなってしまいますが、触りすぎないように注意が必要です。
そして、ケージではなくプラケースにティッシュなどの体に負担がかかりにくい素材の物を敷いて、早めに病院に連れていくようにしましょう。
病院に行くときは、プラケースをなるべく動かさないようにして慎重に扱いましょう。
プラケースの大きさは体がなるべく動かないように小さめの方が良いと思います。
インコの骨折の原因は?
インコの骨折の原因には様々な事があります。
放鳥時間に誤って踏んでしまった、ドアに挟んでしまった、インコの爪が布などに引っ掛かってしまって暴れた、インコの爪が何かに引っ掛かった状態から人が無理に取ろうとした、ケージの溶接部分に脚や爪が挟まった、ケージの中のおもちゃに脚や爪が引っ掛かって暴れた、ケージのドアに挟んでしまった、ケージの中でパニックになった、他の鳥や動物に噛まれたなどです。
また、幼鳥がプラケースからケージデビューしたばかりなのに、高い位置に止まり木などが設置されていて慣れない環境で事故になる、老鳥で若い頃のように行動できなくなってきているのに、高い位置に止まり木やエサ入れが設置されていて落下したことによって骨折をしてしまう事もあります。
インコの骨折を予防するには?
インコの骨折を予防する方法は、とにかく放鳥時間に目を離さない事が第一です。
そして、乱暴に扱わず優しく慎重に接するようにしましょう。
爪が引っ掛かった事がきっかけで骨折に繋がることが多いので、伸びた爪は定期的に切っておきましょう。
ケージの中の溶接部分やおもちゃに危ない箇所がないかチェックしておきましょう。
その子の年齢に合った生活環境を整えてあげましょう。
そして、骨を強くするために普段から健康的に過ごす事を心がけましょう。
食生活はバランスに気を付けて、ボレー粉、カトルボーンなどのカルシウム、青菜などのミネラルを毎日あげましょう。
骨の健康に欠かせない日光浴
そして、インコの骨の健康で欠かせないのが日光浴です。
日光浴をすることでビタミンD3を合成でき、骨の健康を維持することができます。
万が一日光浴が難しい場合は、日光浴をしたのと同じ効果があるサンライトや、鳥用のビタミンD3が入ったサプリメントを使ってみましょう。
日光浴をしないでいると、骨や骨格に関わる病気になるリスクが高まります。
必ず定期的に日光浴をさせてあげましょう。
そして、夏場は直射日光は避けて、熱中症にならないように気を付けてください。
まとめ
インコの骨はいつでも素早く飛べるように中が空洞になっていたんですね!
小型のインコになると、足は本当にとても細いです!
普段から健康的な骨になるように栄養バランスや日光浴に気を付けて、放鳥時間は目を離さないように気を付けていきましょう!